時間に余裕がある時に作ってみたかったもの、作れた。
和え衣がおいしい、ほうれん草の胡麻和え。栗原はるみさんのお母さんのレシピ。「ごまあえは、あえ衣がごちそうだからたっぷりと」この言葉が、無性に食べたいと思わせた。
胡麻を、フライパンでゆっくり炒ってから、すり鉢 とすりこ木を使って、胡麻から油が出てくるくらいじっくりと、ご〜りごり擦っていく。力は入れず、リズミカルに。
胡麻から良い香りが立ってきた。粒がどんどん小さく細かくなって、増えたと思ったら、油が出るくらい擦ると、また減ったような感じになって。楽しかった。丁寧に胡麻を擦る時間がなんだか幸せだった。娘の参戦でドキドキしながらも、楽しそうにしている様子を見て、親から子へ、おいしいが引き継がれるって幸せなことだなぁなんて考えた。手早く食べられることが重宝される時代たけど、手間を惜しまず作ると、おいしいものが出来上がるのは、間違いない。
お砂糖と、醤油とみりんを大さじ1〜2くらいずつ加えて混ぜ合わせたら、おいしい和え衣が完成。
茹でたほうれん草にたっぷりと和えて、おいしい胡麻和えは、あっという間に売り切れた。
〈作り方〉
ほうれん草…1束、白炒り胡麻…50g、砂糖…大さじ1と1/2、醤油大さじ1/2〜1、みりん大さじ1
①ほうれん草は洗って、塩少々を加えた熱湯で軸から茹で、冷水にとり、ざるに上げて、水気を絞る。醤油を少々まぶして、4〜5cm長さに切る。*醤油洗いと言うらしいです。水っぽくならずに美味しく仕上がるコツだとか。
②胡麻をフライパンで香りが出るまで炒り、油が出てくるくらいまで擦る。砂糖、醤油、みりんを加えてごま衣を作る。
③もう一度、ほうれん草の水気を切って②に和える。塩で調味し、器に盛る。*結構しっかりとした味付けだったので、塩は加えませんでした。甘めでおいしい。
参考:栗原はるみ『haru-mi 秋 vol.49 2018』