『光とともに〜自閉症児を抱えて〜』に学んだこと

叔母に教えてもらい読み始めたこの漫画、いつの間にか、毎日の楽しみになっていました。でもついに15巻、読み終わってしまった!!振り返ると、沢山の学びや気付きがありました。

戸部けいこさん著『光とともに〜自閉症児を抱えて〜』秋田書店

東さんという家族が、産婦人科で新しい家族を迎えて、幸せいっぱいのシーンから始まります。その赤ちゃん「ひかるくん」が成長するにつれて、なんか他の子と違うぞ?と思うように。1歳半検診で疑いがかかり、専門のところで診てもらうように言われるも、まだ自閉症など一般的な時代ではなく、お母さん自身が受け入れられません。父親も仕事に忙しくて非協力的。どうしたら良いの??追い込まれたお母さんは福祉施設の職員さんに救われ、そこから実家に頼ったり、周りの力をかりて、少しずつ息子ひかるくんの自閉症を受け入れていきます。過労に倒れたお父さんも、それを機に息子のために子育てに協力するようになります。

幼稚園、小学校、中学校、どうしたら光くんが少しでも快適に過ごせるだろう?それだけを考えて、お母さんの幸子さんは手をかけ、時間をかけ、心をくだきます。お母さんの努力と工夫によって、ひかるくんは自閉症を持ちながらも、いわゆる健常の人たちの中で暮らしていきます。

その姿を見て、「ああ、何があってもその子はその子だな」「こちらの工夫次第で、過ごしやすくなるんだ」と思いました。読み始めたころ、ちょうど長男が3歳時検診で、かんしゃく?のような状態になって、言葉がゆっくりだったこともあり、保健師さんから発達検査をすすめられていました。結局、検査結果は特に問題なしとのことで、正直なところほっとしましたが、検査を受けるまでは、万が一なにか発達障害と診断されても、長男は長男、優しい良い子だということは自分が良く分かっているから、彼が過ごしやすいように工夫してあげたいと、覚悟していました。検査に強い気持ちで望めたのはこの漫画のおかげです。

結局、我が家では発達障害の子に応じた対策というのは、今の所必要なしということになりましたが、この『光とともに』の中で、お母さんの幸子さんがひかるくんにしている日常の工夫(具体的な方法が描かれています)は、小さい子に生活習慣を覚えさせるのにとても良いと思い、いくつか取り入れてみたいと考えています。

最後に、この漫画と出会えて良かったことは、「相手の立場になって考える」習慣が少しついたことです。自分の思っていること、言っていることが、そのまま相手に伝わっているとは限りません。それどころか、障害を持っていても、いなくても、育った環境や思考の癖は一人ひとり違うので、その人なりに解釈されるのが良いところでしょうね。自分が正解と思って押し付けない、相手はどう受け取るか、うまく伝わらないのはなぜか、考えてみることは、私達のコミュニケーションをもう少し心地よくするような気がします。

東ファミリーに、優しい気持ちを教えてもらいました。良い作品、おすすめです。続きが読みたかったな…。