子どもと学ぶ「食べる」ということ

映画『いただきます』は、ノンフィクションのお話。
舞台となっている高取保育園では、年長さんが、園の子どもたちが食べる味噌汁の味噌を仕込む。
野菜を育て、梅干しや沢庵も作る。
イベントではなく、下級生が給食を食べるための大切な仕事。
彼らはその経験から、食べ物のありがたさを体感し、生きるための術を学んでいる。
 
今年初めて、娘と味噌つくりを体験したが、自分でやってみないと分からないことは多い。
ぬか漬けも、乳酸菌が活動を始めて、ぬか漬けらしい、良い酸味が出てきた時の感動と、
何やら怪しげな匂いになってしまった時の落胆と、自分でやってみて初めて、発酵の奥深さを学んだ。
 
私たち日本人の体に合う食べ物と食べ方は、ご先祖様が、長い時間をかけて、築いてこられたのだと知る。
 
現代の食事では、早く、手軽に食べられることが優先されてきた。
冷凍食品や出汁の素など、加工品はなくてはならないものになった。
結果、現代病と呼ばれる、アトピーやアレルギー、肥満、キレやすい大人、子どもが増えた。
食べ物がどのようにして作られ、自分の口に入るか、知らない親子も増えた。
我が子も例外ではなかったが、いのちのありがたみが分かりにくくなってしまっている。
食べる意味も、分からなくなっている。
 
現代のママたちは、とにかく忙しい。毎日精一杯の状態で、日々は過ぎていく。
でも、食べることは、老若男女問わず生きる基本。
子どもたちの味の記憶は、親が与えたもので作られる。
 
我が子は今3歳、色々なことが理解できるようになり、一緒に学ぶにはとても良い時期である。
私も一から学んで、子どもと味噌を仕込んだり、野菜を育てたり、季節の手仕事を楽しみたいと思う。
一緒に、先人の知恵や、いのちいただくありがたさを、体感したいと思う。
 
これからの時期は、梅干しや梅シロップを作ってみても良さそうだ。